カリキュラムの特徴
(1)低学年次では初年次教育,および,演習,実験等を通じてものづくりマインドを育成しながら工学基礎,専門基礎を徹底して学び,3年次からは2つの専門プログラム,「情報・メディア・通信プログラム」と「電子・機械・制御プログラム」,のどちらかを必須選択し,それぞれの専門分野における現実的技術あるいはその技術的課題について,工学的に読み解き,解決できる実践力,応用力を身につけさせる.
(2)併せて,この課程の特徴の一つである就労経験(企業内研修や長期インターンシップによる労働経験)に基づいた課題教育を企業と連携して進め,さらに,専門的職業人として必要な技術者倫理,知財・特許管理,マーケティング科学等の教養科目を配置する.
(3)設定している2つの専門コースプログラムは,学部4学科(昼間)がカバーする専門分野を情報・通信系と電子・機械系に統合したものであり,それぞれの分野のコアとなる科目で構成されている.夜間という限られた時間で授業を行うために科目数は制限を受けているが,昼間学科授業の履修を利用するならば,専門分野の広さは学部4学科で提供されているものとほとんど重なっている.このように2つ専門コースプログラムを配置することで,夜間主課程の学生に対しても昼間4学科で展開している総合コミュニケーシン科学に関わる科学技術分野のほとんどをカバーする広い専門分野を提供している.
1)「情報・メディア・通信プログラム」では,情報の生成,加工,伝送,制御などを行うためのハードウェアとソフトウェアに関する基礎的素養を育み,多様な情報メディアと各種の情報通信システム,情報ネットワークに関する基本的な技術と概念を体得させ,その分野で実践力のある人材を育成する.
- 2)「電子・機械・制御プログラム」では,メカトロニクス分野の教育を通じて,要素技術(情報,設計,生産,電子,制御)とそれらのシンセシス(統合化,システム化)技術の体系的理解を促し,構造要素ごと,あるいは理工学分野の側面ごとの挙動の観察力とそれらの統合・総合システムの構成力を涵養して,その分野で実践力のある人材を育成する.