特色ある科目

・アカデミックリテラシー(1年前学期,全コース)

 大学を楽しみ勉学に集中して行くための手ほどきを行なう科目です.

「社会人コース」では,社会人として活躍し経験を積む中で,錆び付きがちな勉学脳のウォーミングアップをはかります.特に数学は理工系のさまざまな分野の言葉を紡ぐ手として大切なので,数学の基礎力を持つことが理工系科目での必須条件です.従って,社会人コースのアカデミックリテラシでは,計算力と基礎数学力を鍛え,「理工系の脳」の構築,再構築を目指します.

「インターンシップコース」では,見失いがちな将来の仕事や人生への期待を明確にするための指導を行ないます.特に,母校について学び,理解し,大学で何を学ぶのか考え,そして,自分自身の人生のビジョンを考え、仕事を含む人生そのものをこれからどのように生きていくかを考えてもらうのがメインテーマです.担当講師による講義に加えて,理解を深めるために少人数でディスカッション中心のグループ討議(ワークショップ形式)や発表を通じて,コミュニケーション力を高めていきます.以上を通して,大学4年間での勉学の目的意識を明確にします.

・総合コミュニケーション科学(2年後学期,全コース)

コミュニケーションに関わる科学技術,つまり,電気通信大学内で行われている学問領域とその相互関連について理解するための科目です.

基礎課程では,3年次から「情報・メディア・通信(IMC)」もしくは「電子・機械・制御 (EMC)」の教育プログラムへ進みますから,その準備のための科目でもあります.情報・メディア・通信プログラムは昼間の情報・通信学科,総合情報学科,知能機械工学科の順に関連が,そして,電子・機械・制御プログラムは昼間の知能機械工学科,情報・通信工学科,総合情報学科の順に関連があります.各々の教育プログラムへ進んだ後,4年次では各学科での輪講(必修)と卒業研究(選択)とに続くので,自分が進もうと思っている分野とは違う分野の話も真剣に聞いて下さい.

・技術課程演習Ⅰ,Ⅱ (3年前後学期,社会人コース)

現在就いている職業,あるいは過去の職業体験に基づく科目です.

「技術課程演習Ⅰ」では就いている職業の内容とその社会における役割を深く理解する,今後の発展の足掛かりとなるようまとめます.「技術課程演習Ⅱ」では,演習 Iでのまとめを基に、仕事内容に関する問題点,その解決法,今後の発展の方策について考察します.

・インターンシップⅠ,Ⅱ (2年次後学期・3年次,インターンシップコース)

インターンシップによって課程における学習効果を向上させるための科目です.

インターンシップは企業などで製品の設計や生産などの就業体験をすることをいい,就業体験制度ともいわれます.就業体験を通して,実際の技術のあり方や勤労の尊さを学ぶとともに,大学における勉学の意義を理解し,自分の職業適性や将来設計について考える契機となることを意図して実施します.

「インターンシップⅠ」では,1年次のアカデミックリテラシーの教育を踏まえて,実際のインターンシップに備えた学習をします. 準備として,実社会で活躍する技術者などの講演を聴いたり会社などの見学を行うとともに,実社会の常識となっているホウレンソウ(報告,連絡,相談)や 5S(セイリ,セイトン,セイケツ,セイソウ,シツケ)などの概念を学びます.また,必要に応じてキャリアプランの作成などの実習も行います.

「インターンシップⅡ」で,インターンシップに参加し,その結果を報告します.インターンシップは夏休み等に3-4週間かけて行なわれます.

・輪講 (4年前学期,全コース)

研究論文の輪読や特定の研究テーマについての議論などを通して専門的思考を鍛えるための科目です.

昼間コースの学科で,小規模の研究・実験・演習・研究論文の輪読・議論へ参加し,研究活動の一端に触れることにより専門的思考・発想のプロセスを学びます.後に卒業研究を選択する場合の基礎固めにもなります.情報・メディア・通信プログラムで実施するものが「輪講A」,電子・機械・制御プログラムで実施するものが「輪講B」です.

情報・メディア・通信プログラムは昼間コースの情報・通信学科,総合情報学科,知能機械工学科の順に関連が,そして,電子・機械・制御プログラムは昼間コースの知能機械工学科,情報・通信工学科,総合情報学科の順に関連があります.ただし,基礎課程のカリキュラムがカバーしていないバイオ,化学,光などの分野を選択するのは難しい.

3年次後学期にガイダンスを実施し希望を募り,昼間コースの各学科に配属しますが,内容と進め方,実施時間は参加する学科あるいは研究室によります.

・卒業研究(4年後学期,選択)

輪講からの継続として昼間コースの学科の研究室に所属し,研究を通して専門でこれまでに学んだ知識の体系化をはかるとともに,自律的学習力,論理的思考力,問題解決力を養い,さらに,研究成果のまとめと口頭発表を通してプレゼンテーション能力を養います. 情報・メディア・通信プログラムで実施するものが「卒業研究A」,電子・機械・制御プログラムで実施するものが「卒業研究B」です.

卒業研究着手条件を満たすだけの単位を取っていないと,卒業研究は履修できません.

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